経験弁護士が事務所を選ぶポイント
新人弁護士とは異なり、すでに弁護士業務のご経験がある方にとっては、事務所選択のポイントも異なってくると思いますが、皆様が事務所を選択する上で参考となるものとして、以下の3つのポイントをご紹介させていただきます。
1 成長・発展
への志向2
キャリアプラン3 事務所理念と
事務所メンバー
1 成長・発展への志向
変わるものと変わらないもの、2つの意識
私たちの弁護士業界、そして法曹界は、現在劇的な変革の真っ只中にあります。弁護士の増員だけではなく、広告のあり方、またリーガルサービスの提供方法やクオリティも、IT技術の発展・高度化に伴い、日々変化を続けています。
私たちを取り巻く環境が劇的に変化を続ける中、現状を維持しようと思っても、私自身が変化・発展をし続けなければ、現状を維持することさえできないということができます。
変化・発展を続けることは、常に現状に甘んじることなく、課題に対し果敢に取り組み続けることが必要です。
一方で、私たちは、時に命よりも大切なクライアントの権利を守るために、クライアントの信頼に全力で応え、社会正義と基本的人権の擁護をするという使命には変わらずに応え続けていくことも必要です。
変わるものと変わらないもの、2つの意識を持ちながら、常に成長・発展していくことを志向する事務所が、今後も弁護士業界、そして法曹界にとって必要とされる事務所として10年後も残り続けると言えるのではないでしょうか。
2 キャリアプラン
ご自身の志向と事務所が考える方向性が一致しているかどうか
移籍をご検討されている皆様が、将来どのような弁護士業務を志向しているのか、そしてその志向と事務所が考える方向性が一致しているかどうかは重要なポイントになります。
ワーク・ライフ・バランスを重視するのか、パートナーとして永続的に事務所に残ることを希望するのか、独立への足がかりとするのか、皆様ご自身のご希望と、事務所が弁護士に希望することが一致していることが、お互いにとって望ましいと言えます。
3 事務所理念と事務所メンバー
事務所の理念、そしてメンバーが皆様の理想に適うものかどうか
私たちの仕事は、クライアントの皆様の権利を守ることです。
ですが、クライアントの皆様の権利を十分に守るためには、私たちの事務所がクライアントのご期待に沿うことができるだけのサービスを提供できる体制を整えていなければなりません。そして、事務所の体制は、事務所の理念と事務所の理念に共感する私たちメンバー1人1人がつくり上げるものです。
各事務所の理念、そして事務所のメンバーこそが、事務所のカラーとなります。事務所の理念、そしてメンバーが皆様の理想に適うものかどうか、が事務所選択の重要なポイントになります。
たとえば、私たちは「再生司法」の実現という理念を掲げ、この理念を実現するために、① クライアントに対する責任 ② メンバーに対する責任 ③ 社会に対する責任を果たしていくことを目標としています。
このような事務所理念、そして事務所のメンバーと尊重しあうことができるかどうかを、事務所選択の際にご参考にしていただきたいと考えております。